大村さん、ウチのスタッフは研修の話をすると嫌な顔をされる。医療機関は専門職なので、勉強してもらわないと困る。スタッフに自発的に研修をうけてもらう何かいい方法はないでしょうか。

とある院長からうけたご相談です。
スタッフが研修を受けたがらないのは理由があります。

「受けなければならないから仕方なく受けている」
「自分のためかもしれないが、クリニックのためだから」
「研修を受けに行くのが面倒」
「研修を受けたからと言って給料があがるわけではない」
「クリニックから言われると受けざるを得ない」

一言で言えば「やらされ感」です。

「受けたい」と思って受けるのと「受けなければならないから受ける」のとでは、身に付き方もまるでちがいます。

こういう話をすると、

「そんなことは言われなくてもわかっている。進んで受けてくれないから困っているんだ」

こう思われる方もいらしゃるでしょう。
でも、よく考えてみて下さい。

このままでは何も変わりません。仮に受けたとしても、研修をうけたその日にやる気があがっても、すぐに元にもどってしまいます。
ではどうすれば自主的に受けてもらえるようになるのでしょうか。その答えがこれです。

院内に評価制度を設ける

評価制度を設けて、クリニックへの貢献度や優先順位の高い行動、医療サービスに必要なスキル、接遇等のマインドにより給与が上がる仕組みを設けます。

評価期間が終わると、評価点が決まりますので、自分の得意とする分野と苦手とする分野がわかります。

評価点が上がれば昇給賞与が上がりますので、「やらされ感(他人事)」から「進んで受けたい(自分事)」に変わります

研修で成長が実感できれば、モチベーションアップにもつながりますし、違う分野でまた研修で補えるのなら、進んで受けたいとなるでしょう。

しかし、評価制度がなければ、自分がどれだけ成長したとしても給与が変わるわけでもなく、何も変わりません。

中には、
「給与は変わらないのに、研修でスキルを身に着けたばかりに、新しい仕事が増えるから大変になるだけ」
と考えているスタッフもいるかもしれません。

しかし、クリニックへの貢献度に応じて給与にも反映されるのであれば、スタッフの意識が変わってきます。
これは頭でわかっている話ではなく、実際に体験すれば面白いように変わっていくことを実感できるでしょう。

あなたのクリニックでは、スタッフを研修にやる気にさせる仕組みになっていますか?


このようなことにご興味がある方のため、無料相談を実施しておりますので、ぜひご利用ください。

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